2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

夢窓国師仮名法語(九)

題しらず このほどは思ひおりつるぬのひきを けふたちそめて見にきつるかな (今回は、前から思いをはせていた布引の滝に、旅立って今日見に来たことだよ。) きる傘もおへるたきぎもうづもれて ゆきこそくだれ谷のほそみち (身に着けている傘も背負ってい…

夢窓国師仮名法語(八)

有馬の温泉につかられたとき、その山のふもとにお堂があったが、古くなって破損していて雨漏りもしているのをご覧になって、 寺ふりてあめのもりやとなりにけり ほとけの仇をいさやふせがん (寺が古くなって雨漏りがするようになってしまった。仏に害をなす…