〇また、この心を一つの鏡に喩える。心に浮かぶ念を、鏡に映る姿に喩える。この心の鏡に、善を行う時は善の姿が映り、悪を行う時は悪の姿が映る。心で捉えた行いやその結果のすべては、心の姿となって、この姿にひかれて六道四生*の輪廻に沈むのである。心…
〇また言う。法法本来法(個々の姿はそのまま真実の姿)であり、心心無別心(時々の心のありさまは、そのまま仏心)である。世界や国土がいまだ姿を現さず、仏の世界と衆生(生きとし生ける者)の世界とがいまだ二つに分かれない前、この心は一人己を現し、…
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